離婚した後に住民票を請求すると、
元配偶者の名前にバツ印がついた形で発行されることになります。
離婚歴があることがひと目でわかってしまうため、
気になるという方もいるでしょう。
住民票から離婚歴を消したい、
そんな場合には引っ越しをするのも一つの手です。
転居をして住民票も移動させる形にすれば、
目立つバツ印を消すことができます。
ただし以前の住民票がすぐに破棄されるというわけではないため、注意が必要です。
除票という形にはなりますが、
以前住んでいた地域の自治体によって5年間保存されます。
新しい住民票から以前の住所を辿り、
以前住んでいた地域の自治体に確認を取れば、
離婚歴を把握することが可能です。
何らかの理由で離婚歴を調査される可能性があり、
その経歴を消しておきたいという場合は、
何度か引っ越しを重ねる必要があるかもしれません。
転居を繰り返せば、過去の住所を辿られる可能性が減り、
離婚歴を把握されにくくなります。
自治体に対し住民票の改製を依頼する、
という方法もあります。
改製は通常、特別な事情がある場合にのみ行われる措置ですので、
離婚歴を消したいという理由では
受けてもらえないかもしれません。
しかし転居届けを何度も出していると、
住所欄の余白がなくなり改製の必要が生じることになります。
非常に手間がかかる方法ではありますが、
離婚歴を消したい際に有効な手段の1つだといえるでしょう。
現代は価値観が多様化しているため、
離婚歴について前向きに考える人が多くなりました。
再婚をする人の数も増えていますので、
住民票に印があってもあまり気にする必要はないかもしれません。
しかし目に見える形で印をつけられてしまうと、
あまり良い気分はしないものです。
転居や改製など、離婚歴の消去にはなかなか手間がかかります。
実際に実行するのは難しいかもしれませんが、
本気で住民票から離婚歴を消したいのなら、
こうした手段があることを抑えておきましょう。