離婚体験談 その1

離婚体験談

年代 : 30代

性別 : 男

離婚時期 : 2019年12月ごろ

私は、約3年を経て結婚生活にピリオドを打ちました。離婚の主な原因は、価値観の違いによるものだと感じています。

結婚する前から薄々感じていたことではありますが、やっぱり「恋は盲目」なのでしょうし、「人間は判断力の欠如によって結婚し、忍耐力の欠如によって離婚し、記憶力の欠如によって再婚する」というフランスの劇作家の名言がありますが、離婚してからその言葉が深く心に刺さります。また近い内に、記憶力が欠如して再婚するのかもしれませんしね(笑)

出会いは職場でした。よく飲み、よく笑い、よく働く元気な女性で、老若男女誰にでも同じように接することが出来るところが好きで、お付き合いすることになりました(離婚後に、同僚に聞いた話では、結婚後の単身赴任の際に、飲みながら相当私の愚痴をこぼしていた様で、何であの2人は結婚しているんだろう?と疑問に思う人も多かったとのことですが)。

2年間のお付き合いを経て結婚が決まり、結婚式の準備をしている最中に、私の海外駐在が決まりました。バリバリ仕事をしたい彼女からすると、勝手に行ってくれ、という気持ちが強かったのですが、周り(特に彼女のご両親)からの説得もあって、半年間は私が単身赴任で生活基盤を整え、その後に彼女が退職後追いかけてきてくれるということに決まりました。

海外生活という特殊な環境の中で、仕事でもがき苦しんでいる私と、働きたい気持ちを押し殺してついてきた彼女との間で、「価値観のズレ」は芽を出して、確実に育ってきていました。

昔からよく聞くけど価値観って何だ、と理解が出来なかったのですが、実際にこうして離婚を経験した上で改めて要素分解をしてみると、私が生涯を共にしたいパートナーに求めていた価値観というのは「金銭感覚」「将来性」「興味の対象」でした。

「金銭感覚」は文字通り、お金の使い方です。これは完全に夫婦として崩壊していました。結婚直後から様々な工夫を凝らして家計管理をしようと試みましたが、貯蓄はおろか、離婚前は給与を家に入れてくれない(私の結婚前の貯蓄から身を削っていきました)、引き落とし金額を把握しておらずクレジットカードを止められる、等と、お金の不安がずっと付きまとってきました。もはや感覚というレベルではなく信用問題ですね。

「将来性」は、将来を見越して行動をしているか、です。海外駐在があったりして落ち着かない生活になってしまったことも要因にはありますが、それならそうと先を見越して貯蓄することを考えて欲しかったですし、子どもができた後のことや両親の介護が必要になった時のことを考えて欲しい、という気持ちとは裏腹に、目の前のやりたい事や欲しいものを重要視する感覚がありました(感性豊かな性格が明るさに繋がっていて良い部分もありました)。

「興味の対象」は、どこに幸せを感じるか、です。私は普段節約をして、海外旅行などイベント事でぱっと使いたい、という気持ちが強いのですが、彼女は「人生損してる」という大義名分の元に、普段から後先考えずに行動をする人でした(確かにそのおかげで経験出来たこともありますが)。

本来であればこの価値観はすり合わせた上で結婚をすべきなのでしょうが、当時まだ幼く、憧れや勢いだけで結婚を決めてしまったところは正直あります。

結婚前から根を張っていたかもしれない価値観のズレが、芽を出してから最終的に離婚という関係崩壊にまで繋がったのは、明らかに「対話が不足していた」ことが原因だと思っています。普段しょうもない会話はするのに、大事なことは話さずに避けてしまっていたのが現実です。

人間誰しも楽な方へ流れてしまうのは仕方ないことですが、肝になる部分は対話を重ね、すり合わせておくべきだなとつくづく感じました。

当時は原因自分論で、夫婦とは言え他人なのだからそんなものかと飲み込んできましたが、こうして改めて思い返してみると結構辛辣な言葉を浴びせられたなと思います。

「私の人生の足を引っ張るな」(結婚2年目の海外駐在生活時)

「貴方と結婚した理由はひとつ、「安定」のみ」(結婚2年目の海外駐在生活時)

「私が困っている時に、貴方はいつも居ない」(海外駐在生活に向けた引っ越しの時)

「結婚したからと言って、貴方と同じように、貴方の家族にはなれない」(結婚1年目)

「貴方の地元にだけは住みたくない」(結婚前からずっと)

「貴方のお姉さんが苦手」(結婚前の、姉と初対面の時)

「貴方のおいっこ、めいっこより友達の子どもの方が可愛い」(結婚1年目)

幸い子どもはいなかったですし、慰謝料も発生しなかった(実際は相当言われましたが)ので、お互いにかなり疲弊しながらも一応穏便に離婚をしたつもりではいたのですが、出会いが職場だったので、同僚たちは二人のことをよく知っている中で、職場に残っていたのは私だけだったので、これが一つ辛い経験になりました。

と言うのも、こういう時にリアルツイッター、ネガティブキャンペーン推進課みたいな人が現れて、あることないことを色んな人に吹き込んでいって、楽しむんですね。それが結構な拡散力を持っていて、あまり関わったことない人からも謂れのない言葉をかけられたりもしました。

ただ、こうした状況でも有難いことに私を信頼してずっと味方でいて下さる方は、先輩後輩関わらず一定数いて、両親や家族も含めて今後の人生で自分が大切にしないといけない人が見えてきたというのも事実です。

相手のご両親からは、最後まで本当に良くして頂きました。夫婦がお互い感情的になりすぎて話し合いが進まない時も相手のお母さんに相談してきた経緯もあったのですが、最後に今までのお礼とお詫びを伝えに、ひとりで伺った際にも、終始笑顔でたくさんの優しい言葉をかけて下さり、本当に感謝しています。

ここまで自分目線で色々と書きましたが、勿論結婚生活も離婚に至ったのもお互いさまですし、自分も悪い所だらけだったなと反省もしています。

もう当時には戻りたくないですが(笑)、結婚をしたこと自体は決して後悔していないですし、離婚を通して人間としては成長出来たかなとは思っています。周りの人に迷惑を掛けたり、傷つけたりしてしまった分、今後恩返しをしていかないとな、という気持ちでいっぱいです。

今後しばらくは、仕事に打ち込んでいきたいと思います。

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