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現代司法修習生気質
当事務所も、司法修習生の採用試験をすることがあります。
ただ,いつも思うのですが,採用試験というのはいやなものです。
ほとんどの人を落とさなければならないからです。
自分が落とされる立場になったら正直辛いと思います。
ですから,面接を受けた人にできればおみやげを持って帰ってもらうようにし
ています。
面接では,あまり修習生が考えたことがないであろう、
「顧客の満足ということは弁護士事務所でも必要ですか。
あなたの考えを聞かせてください。
仮に必要だとするとあなたなら仕事をするうえでどのような点に気をつけます
か。」
という質問をしたことがあります。
なぜこのような質問をしようかと考えたのかといいますと,
修習生は20代の人が多くなっており,
依頼者との間に年齢差が大きくなる可能性が高いので,
自分と世代の違う人の話を聴き取る(単純に聞くのではなく,
場合によっては依頼者の話の背景や意図まで感じ取る)素養があるのかどうか
を
まず知りたかったからです。
さすがに,ほとんどの修習生は,なんとか私の話を聴き取ろうと努力して,
顧客の満足と言うことは弁護士事務所でも必要で自分ならこうすると答えてい
ました。
修習生の中には,依頼者の話を傾聴しその人のための真の解決を図ることが
弁護士事務所の顧客の満足を高めるには必要だと話すものもいて,感心しまし
た。
他方,ごく稀に弁護士事務所で顧客満足など
特に考える必要はないという修習生もいました。
その人の考えは,弁護士は仕事をしっかりやれば,
それが依頼者の満足につながるはずで、
特に顧客満足など考える必要はないということのようでした。
その人に「あなたはどのような弁護士にあなたの悩みを相談したいと思います
か」と、
再質問をしたのですが,なんでこんな質問をするのだろうという顔をしていま
した。
しっかり仕事をするとはどういうことなのか,
依頼者の気持ちを考えて仕事をしないとしっかり仕事をしたことにならないと
いうことに、思いが至らないようでした。
幸い,面接を受けたほとんどの修習生からは、
面接で学ぶことが多かったとのお礼のメールを頂きました。
ほとんどの修習生には,おみやげを持って帰ってもらったようでホッとしまし
た。